はじめに――よろこびを見つける道しるべ
第1章うれしいみっけ、いいことみっけ
・今日のええこと、聞かせてもらおかいなあ。
・おばあちゃんの倍返し
・罪背負うんは半々や。さて。どうするかいな。
・隠れて母ちゃんに電話するんは、このくらいでやめよっか。
それよりもっとおもしろくてワクワクすること、せえへん?
・お金の使い方には目安があるんやで。暮らしに半分。
自分に二割で世間に二割。おつきあいに一割や。
おばあちゃんの小さな倖五七五 その壱(いち)
第2章からだはこころの鏡 ──手も口ほどにものをいい
・手ぇ見たらわかるやろ? 手ぇ見たらわかるんえ、なんでも。
・気持ちええ店に、気持ちようお金はらうんは、身のつとめや。これまた、道理やな。
・目ぇ見てあいさつするってことは、あなたのことだいじに思ってますよってことや。
・お店、見定めるには、自分よし、相手よし、世間よし、の三方よし、してるかどうかやで。
おばあちゃんの小さな倖五七五 その弐(に)
第3 章人づきあい──なんでもぐるぐるまわってる
・お金のうても人さんよろこばせること、なんぼでもあるんえ。
・笑顔ひとつ。言葉ひとつ、切り抜きひとつや。
・理由つけてお礼言う、ってことは、相手にとっては二度うれしいことなんや。
・してもろぉてうれしかったことを、だれかに返せたらええねん。それが一番のご恩返しや。
・見返りを求めているわけやあらへん。ただ孝行しているだけ。
・だいじな人のだいじな人をだいじにできる。これはな、極上のうれしいや。
おばあちゃんの小さな倖五七五 その参(さん)
第4章子育てのしあげ ──待つほど楽しいことはない
・手も出さず口も出さんと、じっと待つ。待てば待つほど、子は早ぉ育つ。
・身に合ぉてたら、すい〜って進む。苦労せんと進むようにできてる。進まへんには意味がある
・反抗期ってな、自分の中にいる親払うために、あったんや。
反抗期は大変やけど、ないほうが大変やねん。
・あんたが自分を信じられへんかったとしても、あたしは、あんたを信じてる。
・子どものかなしみ親知らず、やった。ごめんやで。
・おばあちゃん待ってるえ。ひねてもぐれてもかまへん。帰っといでな。
待ってるしな。おばあちゃん待ってるしな。
おばあちゃんの小さな倖五七五 その肆(よん)
第5章おじいちゃんのこと ──うれしいとかなしい
・丸ごとの自分でのうて、ええから、どっか好きなとこ、見つけるんや。
そこだけ好きになりゃ、ええ。
・底の底のどん底までかなしゅうなったら、あとは上がるしかあらへん。
落ちたら上がる。上がるだけ。
・交互にやってくるんちゃうえ。禍福はいっしょにやってくんねん。
老いては子ぉに従えか。昔の人はよう言うた。大したもんやで。
・嘘は命賭と してつけ、て言うけど、身ぃすりへらしたわりには、
しこりだけが残ってしもぉて。やっぱり嘘は、わりあわんなあ。
おばあちゃんの小さな倖五七五 その伍(ご)
第6章想いをかなえる ──おかげさんで
・人はひとりでは生きられへんのえ。天のおかげ地のおかげ。皆さんのおかげ
・泡みたいなご縁だけで、こないな深い関係になられへんえ。
深いご縁で暮らす家族や。お役目がまだまだある。
・生きててよかった…夢がかなった。みんな。ありがとう。ありがとうさん。
・思うようにならんのが、世の常。ほんま、口動かせるだけでも、ありがたい。
・名まえで呼ぶって、あなたをだいじに思ぉてまっせ、ていう気持ち伝えることになるんえ。
・てっちゃんにお礼言わな、あたしは死ねへん。
・願えばなんでもかなうねんなあ。もう、何も思い残すことあらへん。
これで、みんなが待ってるあの世へいける。
おばあちゃんの小さな倖五七五 その陸(ろく)
あとがき――「そう気張らんと、やりなはれ。自分よし、しなさいよ」
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