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ZOOM - 「必死」の花々 遺されたことば99  野沢一馬 編著

 プラトン、ニーチェ、チャップリン、井上ひさし、川端康成、などなど、
 世界の賢人たちが語った「死」についての名句名言集
 
  ISBN978-4-88043-425-4 C0095
  定価(本体1300円+税)


 
野沢一馬 編著
定価(1300円+税) 
四六判・並製・
総頁数224頁
                
 生と死のことば名句名言集

 世界の賢人たちが語った死についての言葉。
 さまざまな視点から語られた「死」と「生」の言葉の数々。その言葉一つ一つは、「生」を表現する花のごとぐ、
「生きる」ことについて真摯に語られており、その言葉を読むこことで生きる指針や元気をもたらしてくれます。


 「これらの言葉たちは、それぞれに発した人たちの花として輝いているこ とだけは間違いないところだ。そしてこれらの花々は発した当人とってよ りも、他人である私たちに向かって、美しくそして切なく訴えかけてくるの である。」 
  清水哲男(序文「必死の花々」より)

                   

序文執筆:清水哲男
詩人。1938年東京生まれ。京大文学部卒。74年詩集『水甕座の水』でH氏賞、『東京』で詩歌文学館賞、『夕日に赤い帆』で萩原朔太郎賞など数々の詩人賞を受賞。詩集のほか、評論、詩集のほか、エッセーなど著書多数。FM東京のキャスターを10年務め、1977年に開設した俳句の人気サイト「増殖歳時記」主催者でもある。詩人の清水昶は弟にあたる。

編著者:野沢一馬
1947年宮城県生まれ。業界誌の編集記者を経て、フリーのライター兼編集者に。著書に『剣 三隅研次の妖艶なる映像美』(四谷ラウンド)、『日活1954-1971』『三羽烏一代記』(ワイズ出版)などの映画関連、『大衆食堂』(ちくま文庫)や『立ち飲み酒』(創森社/共著)などの取材読み物、農業分野、独立開業、起業などのビジネス書まで多数。雑誌執筆や講演、書籍企画としても活躍中。


自我に目覚めたころ、あなたは<死>について、理不尽に思ったり、怖れや不条理を感じたことはないだろうか。
私たちがこの世に<生>を受けたとき、等しく避けて通れないのが<死>である。どんな偉人や賢人であっても、あるいはどういう職業に就いて、どんなに素晴らしい人生を送っていたにしても、<死>はかならずやってくる。これは人間だけに限らない。「生きとし生けるもの」すべてがそうで、ただ、少しの遅速のずれがあるだけである。
<死>がどんな人間にも等しく訪れて畏怖感を与えたからこそ、洋の東西を問わず、偉人・賢人といわれる先達たちはこれまで、「言葉の知恵」ともいうべき数多くの格言・名言や箴言を遺した。<死>を真正面に見据えて戒めたもの、ちょっとユーモアを交えて諭したもの、シニカルな風に説いたものなどさまざまだが、その基調にあるのは、<死>は<死>を知るためのものではなく、<生>とはなにか、よりよく「生きる」にはどうすべきか会得するためにあるということ。
つまり、<死>と<生>はコインの裏表みたいなもので、「生きる」とは、とりもなおさず<死>を意識して向き合うことから真に始まるものであるということだ。先達が遺した<死>に関する貴重な名言・箴言の数々を堪能しつつ、人物紹介も含めて、日常の癒しに、これからのよりよき人生のために役立てていただきたい。
(野沢一馬 あとがきより)

<目次>

必死の花々 清水哲男

この本の見方・読み方と主な参考文献

 テオグニス  教訓詩で知られた古代ギリシャの詩人
 孔子  『論語』で高名な儒教の始祖
 プラトン  古代ギリシャの大哲学者
 荘子  古代中国の思想家・道教の始祖
 エピクロス  快楽主義を説いた古代ギリシャの哲学者
 セネカ  古代ローマ、ストア派の哲学者で政治家・劇作家
 マルクス・アウレリウス  古代ローマ五賢帝の一人
 聖ベルナール 中世フランスの神学者
 鴨長明  『方丈記』の作者。平安末期から鎌倉期の歌人・随筆家
 吉田兼好  『徒然草』の作者で鎌倉時代の随筆家・歌人
 チョーサー  十四世紀イギリスの詩人
 一休宗純  とんちの「一休さん」でおなじみ、室町時代の禅僧
 レオナルド・ダ・ヴィンチ  イタリアスネサンスの大天才画家
 エラスムス  ルネサンス時代の人文学者
 ルター  中世ドイツの宗教改革者
 ラブレー  フランスのルネサンス期を代表する風刺作家
 モンテーニュ  『随筆録』で著名なフランスの思想家
 セルヴァンテス  『ドン・キホーテ』の作者 スペインの大作家
 ロバート・バートン  十六、七世紀イギリスの神学者
 フリードリヒ・フォン・ローガウ  ドイツ・バロック期の格言詩人
 トーマス・ブラウン  十七世紀のイギリスの作家で医師
 トーマス・フラー  イギリス市民戦争時代の神学者・歴史学者
 ラ・ロシェフコ―  ニヒリスティックな人間観察者として『箴言集』を残す
 パスカル  「人間は考える葦である」といった十七世紀フランスの科学者・思想家
 松尾芭蕉  『奥の細道』の作者。俳聖とよばれた江戸時代の俳人
 ラ・ブリュイエール  十七世紀フランスのモラリスト 
 ジャン=ジャック・ルソー  『民約論』で有名な十八世紀フランスの思想家・啓蒙家
 司馬江漢  江戸時代中期の蘭学者で絵師
 ゲーテ  ドイツ古典主義文学を代表する世界的大文豪
 良寛  「手毬上人」と呼ばれた江戸時代の禅僧。名書家としても名を残す
 シラー  「第九」の歌の作者で有名なドイツ再考の戯曲詩人
 小林一茶  「やせがえる負けるな一茶ここにあり」などで知られる江戸の俳人
 ショーペンハウアー  ドイツの実存主義の先駆的哲学者
 キルケゴール  実存主義の始祖といわれるデンマーク生れの哲学者
 ソロー  アメリカの環境保護運動のパイオニア
 エンゲルス  マルクスとともに社会主義革命を遂行した思想家
 トルストイ  十九世紀ロシア文学を代表する文豪
 マーク・トウェイン  『トムソーヤの冒険』の著者。十九世紀アメリカの作家
 初代三遊亭圓朝  落語、中興の祖。江戸後期から明治にかけて活躍
 アナトール・フランス  フランスを代表するノーベル賞作家
 ニーチェ  十九世紀ドイツの代表的哲学者
 エジソン  「発明王」の異名を持つアメリカの発明家
 ジョン・C・コリンズ  十九世紀末のイギリスの作家・文芸評論家
 モーパッサン  フランス自然主義を代表する作家
 フロイト  精神分析の創始者
 バーナード・ショー  イギリス近代演劇の立役者
 チェーホフ  ロシアの代表的劇作家
 タゴール  インドの「詩聖」と呼ばれる詩人で思想家
 森鴎外  漱石と並ぶ明治の文豪
 マックス・ウェーバー  マルクス主義に反証を唱えたドイツの経済学者
 夏目漱石  近代日本文学のシンボル、明治の文豪
 正岡子規  短歌・俳句に革新を起こした明治の文学者
 ガンジー  インド独立運動の指導者
 西田幾多郎  「西田哲学」といわれる哲学体系を構築
 チャーチル   第二次世界大戦から戦後にかけてのイギリスの首相
 トーマス・マン  二十世紀前半のドイツ文学を代表するノーベル賞作家
 長谷川如是閑  戦前前後を通し活躍した文明評論家・ジャーナリスト
 リルケ  『マルテの手記』などで知られるオーストリアの詩人
 ヘッセ  『車輪の下』他で知られるドイツを代表する作家
 アインシュタイン  「相対性理論」の二十世紀最大の物理学者
 ヘレン・ケラー  三重苦の障碍を乗り越え社会活動をした「奇跡の人」
 種田山頭火  自由律俳句の放浪俳人
 阿部次郎  代表作『三太郎の日記』は大正・昭和期の青春のバイブル
 武者小路実篤  「白樺派」の代表的作家
 中勘助  自伝小説『銀の匙』が漱石に絶賛、世に出る
 石川啄木  明治期の文学会に鮮烈な足跡を残した夭折の詩人
 チャンドラー  アメリカのハードボイルド作家の第一人者
 チャップリン  世界の「喜劇王」
 ハイデッカー  二十世紀を代表する哲学者
 倉田百三  『出家とその弟子」で世界的にも評価された大正昭和期の文学者
 芥川龍之介  大正期の作家、短編小説の鬼才
 三木清  「京都学派」を代表する哲学者
 川端康成  『伊豆の踊子』などの著者、日本人初のノーベル賞受賞作家
 ヘミングウェイ  『老人と海』など、ロスト・ジェネレーションの代表的作家
 稲垣足穂  独特の偏愛を描き特異な境地を開いた昭和期の作家
 マルロー  冒険家で政治家でもあったフランスの大作家
 ラングストン・ヒューズ  ハーレム・ルネサンス期のアフリカ系米国人作家
 ラディゲ  二十歳で夭折したフランスの小説家・詩人
 山本周五郎  幅広い読者層を持つ昭和期の国民的作家
 坂口安吾  戦後「無頼派」と称され人気作家に
 高見順  最後の文士とよばれる昭和期の作家
 亀井勝一郎  『日本浪漫派』を創刊、昭和の代表的文芸評論家
 西岡常一  「最後の宮大工」といわれた、法隆寺の棟梁
 沢村貞子  名脇役として映画で活躍、名エッセイストでもあった
 大岡正平  『レイテ島戦記』などの作品で、戦後文学を代表する作家の一人となる
 太宰治  『人間失格』などで有名、昭和期を代表する人気作家
 マザー・テレサ  宗派を超えた世界的救済活動でノーベル賞を受賞
 カミュ  『異邦人』など人間存在の不条理を描いた作品で世界的に名をなす
 梅崎春生  「戦後派」を代表する作家の一人
 石原吉郎  戦後シベリアに抑留、昭和期を代表する詩人
 メアリー・ケイ・アッシュ  アメリカの女性起業家
 遠藤周作  「第三の新人」の一人。昭和平成にかけて活躍した作家
 吉行淳之介  『驟雨』で芥川賞作家となり、「第三の新人」と称された
 キューブラ―=ロス  スイスの精神科医。ホスピス運動の先駆者
 キング牧師  アメリカ黒人、公民権運動指導者
 武満徹  日本が世界に誇る現代音楽の作曲家 
 ジェームス・ディーン  映画『エデンの東』一躍世界的スターに
 井上ひさし  昭和から平成にかけて小説家、劇作家、放送作家として活躍
 寺山修司  マルチ作家、「職業は寺山修司」と自らよぶ

あとがき 野沢一馬

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